MacでeGPU 「RX 580 Gaming Box」レビュー

私は普段使いのパソコンに、MacBook Proを愛用しています。
しかし自宅ではPCゲームをするために、デスクトップPCも持っています。

最近は出張も多くなり、ホテルでもMacでゲームをできたらなと思いつつ知ったのがeGPUです。
そして気づくと衝動買いしていました。

この記事では、eGPUの説明と私の購入した商品の紹介をしていきます。

eGPUとは

eGPUとはexternal Graphics Processing Unitの略であり、パソコンに外付けするGPUになります。

GPUはグラボとも呼ばれますが、パソコンの画像処理を担う機能を持っています。
例えば、最新の3Dゲームなどは高度な画像処理を必要としており、高性能なGPUでなければ満足にゲームをすることが困難であったりします。

グラボは家電量販店の自作PCコーナーへ行けば何種類かはおいてあり、それを購入してデスクトップPCに付け足すことで、パソコンの機能を向上させることが可能です。

しかしノートPCの場合は、デスクトップPCのように交換できるパーツとしてGPUを販売していません。そのため、3Dゲームなどで遊びたい場合は、PC本体を丸ごと買い換える必要がありました。
高機能なGPUをもつノートPCは、ゲーミングノートとしてひとつのジャンルになっていますね。

そのような状況の中、ノートPCを買い換えることなく画像処理機能を上げる方法が、eGPUを利用することです。
外付けGPUという名称そのままなのですが、内部で交換できないなら外につけてしまえって考え方ですね。

MacでもmacOS High Sierra 10.13.4以降から公式にeGPUをサポートしており、これによりMacBookでも3Dゲームができる環境が整ったことになります。

Macで外付けのグラフィックプロセッサを使う

RX 580 Gaming Box

今回購入したのは、GIGABYTEが発売しているRX 580 Gaming BoxというeGPUです。

箱から出すと、持ち運びようバッグに入った状態で梱包されています。
他社製のeGPUと比べるとコンパクトであり、重さも2キロと持ち歩いても苦にならない重さです。

ファブリーズと比べてみました。コンパクトであることがおわかりになると思います。

接続方法

接続方法は簡単です。
eGPUを電源につなぎ、eGPUとMacBookを付属のケーブルでつなぎます。
最後にeGPUの裏にあるHDMIポートから、出力先である外部ディスプレイを接続して終わりです。
特にドライバのインストールなどは必要ありませんでした。

注意点としては、再起動が必要となることです。
MacBookが起動したままeGPUにつないでも、上手く認識されません。

電源を入れると、光りだしました。
色が徐々に変化するのですが、部屋を暗くすると雰囲気が出そうですね。

ベンチマークの測定

eGPUの効果は外部ディスプレイで発揮されます。逆を言うと、MacBookのRetinaディスプレイでは、従来から内蔵されているIntelのGPUが利用されます。
そこでMacBookのディスプレイと外部ディスプレイで、それぞれベンチマークを図りました。

測定にはHeaven benchmarkを利用しました。


左がMacBook内蔵のGPUのベンチ結果、右がeGPUの効果が発揮されているベンチです。

eGPUが繋がれたディスプレイでは、なんと3倍の結果になっています。
これだけ画像処理能力が向上すると、3Dゲームもあっさり動きそうですね。

次におまけとして、Pararells Desktop上でもベンチマークを図ってみました。
私はエクセルやワードを使うために、Pararellsで仮想デスクトップを作り、Windows10をインストールしています。
PararellsのホームページのQ&Aを見ると、eGPUを認識してくれるようです。
ベンチマークの結果は以下となります。左がeGPUなしで、右がeGPUありとなります。)

結果からも分かるように、eGPUを使用した場合は純粋にMacのOS上で計ったベンチマークの方が高スコアとなっています。
やはり、MacOSとアプリケーションの間に仮想デスクトップのアプリケーションが挟まるので、その分だけ効果が薄れてるのかもしれません。

何故かはわかりませんが、内蔵GPUのベンチマークはPararellsで計ったほうが高くなっています。IntelとWindowsの相性がいいのでしょうか?

おわりに

以上、購入してベンチマークを図ってみたレビューとなります。
少しお値段が高いですが、Macでどうしても3Dゲームをしたい場合や、動画編集ソフトを利用する場合は、購入しても後悔はしない一品ではないでしょうか。

なお、Windowsマシン向けに、GeForceのeGPUもあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。